二拠点生活、その魅力とは? その②
1.理想の二拠点生活を描く
ライフスタイルに合ったエリア選び
二拠点生活を実現するためには、まず自分や家族のライフスタイルに合ったエリアを選ぶことが大切です。
たとえば、都会の拠点では職場へのアクセスや生活の利便性を重視する一方で、田舎の拠点では自然豊かな環境や静けさが求められることが多いでしょう。
具体例として、週末には趣味の登山やキャンプを楽しみたい人は、近隣に山や森林公園があるエリアを選ぶとよいでしょう。一方、仕事を優先する人は、主要都市へのアクセスが良い地方都市を選ぶと、バランスが取りやすくなります。また、家族がいる場合は、子どもたちの学校や習い事への通いやすさを考慮することも重要です。
都会と田舎のバランスを考える
都会と田舎のどちらかに偏ることなく、両方の良さを享受するためには、拠点間のバランスを考える必要があります。たとえば、都会と田舎の距離が離れすぎていると、移動が大きな負担になり、二拠点生活のメリットが薄れてしまいます。そのため、電車や高速道路で2~3時間以内に移動できるエリア同士を選ぶと、現実的な二拠点生活が実現しやすくなります。
さらに、都会では便利さを重視してコンパクトな住居を選び、田舎では広い土地や家を確保するなど、拠点ごとに異なるニーズに応じた住宅選びも有効です。たとえば、都会ではマンションのワンルームや1LDKを選び、田舎では庭付きの一軒家を選ぶことで、それぞれの環境を最大限に活用できます。
必要なインフラと環境の条件
二拠点生活を成功させるためには、拠点ごとのインフラや環境が整っているかを確認することが重要です。
たとえば、田舎の拠点ではインターネット回線が安定しているかどうか、病院やスーパーが近くにあるかなどが大きなポイントになります。一方、都会の拠点では、通勤や通学の利便性、公共交通機関の利用のしやすさが求められます。
具体例として、テレワークを主とする人は、高速インターネット回線が整備されたエリアを選ぶことが必須です。また、田舎での生活を満喫するためには、車を所有しやすい環境や、自然災害が少ない地域を選ぶことも安心につながります。このように、生活に必要な条件を事前に洗い出しておくことが、ストレスのない二拠点生活を送るための鍵となります。
こちらの記事も読まれています。
家じまいの現実──「50年大丈夫」と言い切れる家はあるのか? 家は「永遠」ではない
マイホームを建てるとき、誰もが「一生もの」のつもりで考えます。しかし、不動産業界に長く携わってきた私の実感を率直に言えば──**「家は50年もたない」**というのが現実です。
もちろん、構造的にはまだ使える家もあります。けれども、設備・間取り・地域環境・維持費など、**“暮らしとしての寿命”**を考えれば、50年経ってもそのまま住み続けられる家はごく […]
離見の見? 世間ではスマホでの『自撮り』が流行っている。決めポーズで、きっとお気に入りの写メになるのでしょうね♡
先日、プロのカメラマンさんに、写真をとってもらう機会がありました。いやいや、客観的に自分の姿を見るのは勇気と気合いがいるんですよ。?
が、しかし、女性のカメラマンさんに、「いい笑顔ですねー」なんておだてられると、つい気分が良くなって、
本当は見学のつもりが、 […]
「外部不経済」って何?あなたの暮らしにも関係ある“迷惑な影響”の正体とは? こんにちは。不動産業に携わっていると、「これは誰かの迷惑になっていないか?」と気になる瞬間があります。
今日は、少し難しそうに聞こえる「外部不経済(がいぶふけいざい)」という経済用語を、あなたの生活と結びつけて、分かりやすく解説します。
■ […]
ペット可の賃貸物件で気をつけること ──トラブルを防ぎ、飼い主もペットも快適に暮らすために── 「ペット可の賃貸物件に住みたい」という相談は、年々確実に増えています。ただし、“ペット可”と書いてあるから大丈夫だろうと気軽に契約してしまうと、あとから思わぬトラブルに発展するケースが少なくありません。
今回は、契約前に知っておくべき現実を、できるだけ分かりやすくまとめました。これを知っておくと、入居後の「こんなはずじゃなかった!」を防げるはずです。
[…]
【知っておきたい!】相続した土地を国に引き取ってもらえる?~相続土地国庫帰属制度のご紹介~ 本日は、最近お客様からご相談が増えている「相続した不要な土地」について、新しい制度をご紹介します。
2023年4月からスタートした**「相続土地国庫帰属制度(そうぞくとちこっこきぞくせいど)」**をご存じですか?
これは、相続などで取得したけれど「使い道がない」「管理が大変」「売れない」といった土地を、条件付きで国に引き取ってもらえる制度です。
■ […]