見落としがちな落とし穴も? 住み替えを成功させる“資金計画”の立て方
終の棲家を考えるうえで避けて通れないのが「お金の話」。
住み替え先が決まっても、資金計画が甘いと“老後の暮らし”が苦しくなるリスクもあります。
住み替え先が決まっても、資金計画が甘いと“老後の暮らし”が苦しくなるリスクもあります。
そこで今回は、失敗しないための資金計画の立て方を、できるだけわかりやすく解説します。
■ まずは“全体像”をつかもう
住み替えには、想像以上にいろいろな費用がかかります。代表的な内訳は以下の通り。
【購入側にかかる費用】
不動産の購入資金(新居の本体価格)
仲介手数料
登記費用・税金(登録免許税・不動産取得税など)
引っ越し費用
リフォーム・家具・家電の購入費
【売却側にかかる費用】
売却時の仲介手数料
残っている住宅ローンの清算
修繕・クリーニング費用
譲渡所得税(利益が出た場合)
■ ポイントは「持ち家の売却」とのバランス
今の家を売って、新しい家を買う。これは理想的ですが、**「売却価格 ≠ そのまま購入資金に使える」**
わけではありません。
たとえば…
項目 | 金額例 |
---|---|
売却価格 | 1,800万円 |
残っているローン | ▲500万円 |
売却にかかる諸費用 | ▲100万円 |
実質手元に残るお金 | 約1,200万円 |
この金額を元に、**自己資金と合わせて「無理のない住み替え額」**を逆算しましょう。
■ 資金計画のチェックリスト
✅ 新居の総予算(購入費+初期費用)を把握している
✅ 売却時にかかる費用・税金を見込んでいる
✅ 引っ越しや家具の費用を見積もっている
✅ 無理のない生活費が確保できる資金バランスか
✅ ローンを組む場合、完済時の年齢と収支を確認済み
✅ 売却時にかかる費用・税金を見込んでいる
✅ 引っ越しや家具の費用を見積もっている
✅ 無理のない生活費が確保できる資金バランスか
✅ ローンを組む場合、完済時の年齢と収支を確認済み
■ 無理のない資金計画を立てるコツ
● 少し余裕を持った予算設定を
全額を住み替え費用に使い切るのではなく、「生活予備費」や「医療・介護の備え」も残しておくのが安心です。
● 専門家のシミュレーションを活用
不動産会社やFP(ファイナンシャルプランナー)による資金計画のアドバイスを受けることで、見落としがちな費用や、税制上の特例なども把握できます。
■ まとめ:お金の“見える化”が、安心の第一歩
住み替えは、「どこに住むか」だけでなく、「どう暮らすか」を左右する人生の大きな選択です。
だからこそ、お金のことを曖昧にせず、しっかりと資金計画を立てることが、安心につながります。