株式会社ジャスティスは山口県熊毛郡田布施町の不動産会社です。不動産売買や住宅購入サポート、賃貸情報のご提供や遺品整理のお手伝いなどを承っております。

【セミナー登壇報告】空き家は「負の遺産」か「未来の資産」か? ― 今、行動すべき理由

皆さん、こんにちは。
去る10月16日、柳井市主催の「空き家対策セミナー」にて、講師としてお話しさせていただきました。
お忙しい中ご参加いただいた皆様、そしてご準備いただいた柳井市関係者の皆様に、心より感謝申し上げます。
全国的に深刻化する空き家問題ですが、特に柳井市は空き家率が26.6%(令和5年総務省調査)と、
県内で最も高い水準にあり、皆様の関心の高さを肌で感じるセミナーとなりました。
当日のセミナーでは、皆様が抱えるお悩みを解決するヒントとして、具体的な対策をお話ししました。
ブログをご覧の皆様にも、特に知っていただきたい重要なポイントを共有いたします。
1. 問題なのは「放置」されること
まずご理解いただきたいのは、「空き家であること」自体が即座に悪いわけではない、ということです。
別荘のように利用されたり、将来のために大切に管理されたりしている家もあります。
**問題なのは、「管理されずに放置されてしまう空き家」**です。
放置された空き家は、時間の経過とともに「4つの大きなリスク」を生み出します。
①損害賠償リスク(台風で瓦が飛び、隣家に損害を与えた等)
②環境悪化リスク(害虫・害獣の発生、不法侵入や放火の温床)
③税負担の激変リスク(「特定空家」や「管理不全空家」に指定・勧告されると、
 固定資産税の優遇(最大1/6)が解除されます。
④行政代執行リスク(最終的に行政が強制解体し、費用(数百万)が全額請求される)
 これらは、もはや他人事ではありません。空き家を放置しないことが、最大のリスク回避となります。
2. 国も行政も「待ったなし」。放置する時代は終わった
これまで「個人の問題」とされがちだった空き家ですが、国も本格的に対策を強化しています。
① 空家法の改正(2023年12月施行) これまで行政が介入できたのは、倒壊寸前の「特定空家」だけでした。しかし法改正により、その手前の**「管理不全空き家」**という区分が新設されました。
これにより、行政がより早い段階で指導・勧告を行えるようになり、前述の「税負担激変リスク」が、より身近なものになりました。
② 相続登記の義務化(2024年4月施行) 空き家が放置される最大の原因の一つが「相続登記がされず、所有者が不明になること」でした。
しかし、今年4月から相続登記が義務化され、相続を知った日から3年以内に登記しないと10万円以下の過料の対象となります。(これは過去の相続にも適用されます)
もはや、「面倒だから」「費用がかかるから」と放置しておくことは許されない時代になったのです。
3. 今がチャンス!柳井市の「本気」の支援策
「リスクや法律のことは分かった。でも、どうすれば…」 そう思われる方にこそ、知っていただきたいのが、柳井市の支援制度です。
柳井市は今年度、空き家対策に本腰を入れ、解体費用の補助制度を大幅に拡充しました。
補助上限額:150万円
補助率:解体費用の 1/2
従来の「危険度判定」の要件が撤廃され、使いやすくなりました。
解体費用が高騰する中、この手厚い支援は所有者の皆様にとって大きな後押しとなります。
放置して将来税金が跳ね上がるのを待つ前に、この制度活用を強くお勧めします。
4. 知らないと損をする「売却時の税制特例」
もし空き家を「売却する」と決めた場合、非常に強力な税制優遇が使える可能性があります。
それが、**「空き家の3,000万円特別控除」**です。
これは、相続した空き家を売却して利益(譲渡所得)が出た場合、その利益から最大3,000万円を控除できる制度です。結果として、税金がゼロになるケースも少なくありません。
ただし、これには非常に重要な注意点があります。
期限があること(相続開始から3年が経過する年の12月31日までの売却)
一度でも他人に「賃貸」に出してしまうと、この特例は使えなくなる
将来的に売却する可能性があるなら、安易に賃貸に出すのは禁物です。どちらがご自身にとってメリットがあるか、専門家にご相談ください。
まとめ:最初の一歩が未来を変える
空き家は、**放置すれば「負の遺産」**に、**行動を起こせば「未来の資産」**に変わります。
その分かれ道は、今日からできる「小さな一歩」を踏み出せるかどうかです。
①家族と『話し合う』(現状を確認し、想いを共有する)
②柳井市の『窓口を訪ねる』(使える補助金がないか確認する)
③私たち『専門家とつながる』(相続登記や売却・賃貸の相談をする)
私たち全日本不動産協会山口県本部は、県の委託を受けて「住まいのコンシェルジュ」として、
移住希望者の住まいの相談を受けております。
皆様の空き家が、地域を元気にする「資産」に変わる可能性も秘めています。
一人で悩まず、まずはお気軽にご相談ください。
皆様の未来、そして地域の未来を明るくするために、私たちも全力でサポートいたします。

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