遺産分割、放っておいて大丈夫?
協議をしないままにしておくと、あとあと大変なことに!
相続が発生したあと、「とりあえず今はそのままでいいよね」と、遺産分割協議をせずに放置していませんか?
気持ちが落ち着くまで時間がほしい、兄弟で揉めたくない、不動産のことはよく分からない…。
気持ちが落ち着くまで時間がほしい、兄弟で揉めたくない、不動産のことはよく分からない…。
そんな理由から、協議を後回しにしてしまう方は意外と多いものです。
でも実は、遺産分割をしないまま放置してしまうことには大きなリスクがあるんです。
今回は、そのリスクと注意点について、できるだけ分かりやすくご紹介します。
リスク1:相続人が増えて話がまとまらなくなる
たとえば、お父さんが亡くなり、遺産を兄弟3人で分けるはずだったのに、協議をせず10年放置したとします。その間に一人が亡くなり、今度はその子どもたち(つまり孫)も相続人になります。すると、協議に参加する人が一気に増えてしまい、話がまとまらなくなる可能性が高くなります。
リスク2:不動産の売却や活用ができない
「実家を売りたいけれど、相続登記ができていないから売れない」
「空き家になっているのに、誰も管理できずに放置されている」
「空き家になっているのに、誰も管理できずに放置されている」
こうした問題も、遺産分割協議をしていないことが原因です。不動産は「誰のものか」が明確でないと売ることも貸すこともできません。結果として資産が“負動産”になってしまうことも…。
リスク3:節税のチャンスを逃すことも
相続税の申告期限(原則10か月以内)までに遺産分割がまとまっていないと、配偶者控除や小規模宅地等の特例など、本来受けられたはずの税制優遇を使えない場合があります。
これは、最終的に相続税を多く支払うことになりかねません。
これは、最終的に相続税を多く支払うことになりかねません。
リスク4:感情的なもつれが深くなる
「今さら言い出しにくい」「誰が仕切るのか分からない」「なんとなく気まずい」――遺産分割を放置することで、兄弟姉妹間の関係がぎくしゃくする原因にもなります。円満な家族関係を守るためにも、早めに話し合いをしておくことが大切です。
解決の第一歩は「知ること」から
相続や遺産分割と聞くと、なんだか難しそう…と思ってしまいがちですが、基本的な知識をもっておくだけでトラブルの回避につながります。
不安な方は、司法書士や税理士、不動産の専門家に相談してみるのもおすすめです。
不安な方は、司法書士や税理士、不動産の専門家に相談してみるのもおすすめです。
まとめ:遺産分割を放置する“今”が、将来のリスクに
遺産分割協議をせずにそのままにしておくと、
相続人が増えて話がこじれる
不動産が活用できずに資産価値が落ちる
税金面で損をする
家族関係にひびが入る
…といったリスクが現実になりかねません。
相続は、残された人たちの「生活」と「関係性」に深く関わる問題です。
相続は、残された人たちの「生活」と「関係性」に深く関わる問題です。
「そのうち…」ではなく、「今」できることから始めてみませんか?