賃貸の敷金とは?基礎知識からトラブル回避のポイントまで徹底解説
賃貸物件を借りる際に、多くの方が気になるのが「敷金」。 「そもそも敷金とは?」「返ってくるお金なの?」と疑問に思う方もいるでしょう。
今回は、敷金の基本的な意味から、退去時のトラブルを避けるためのポイントまで詳しく解説します。
1. 敷金とは?
敷金とは、賃貸契約時に借主が貸主(大家)に預けるお金のことです。
主に、
●家賃の滞納があった場合の補填
●退去時の原状回復費用(修繕費) に充てられます。
敷金は預け金のようなもので、基本的に退去時に精算され、未使用分は返還されます。
2. 敷金は返ってくるの?
敷金は、退去時に原状回復費用を差し引いた残額が返還されます。
ただし、次のような場合は全額が戻らないこともあります。
●故意または過失による損傷(壁の穴やタバコのヤニ汚れなど)
●通常の使用範囲を超えた汚れや損傷(ペットによる傷、油汚れがひどいキッチンなど)
ただし、国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」によると、
通常使用による経年劣化や自然損耗の修繕費は借主の負担ではないとされています。
3. 敷金トラブルを防ぐには?
敷金に関するトラブルを防ぐために、以下のポイントを押さえましょう。
① 入居時の状態を記録する
入居時に壁や床、設備の状態をスマホで写真や動画に撮影し、管理会社や大家に報告しておくと、
退去時のトラブルを防げます。
② 契約書の敷金・原状回復の条件を確認する
契約書に「ハウスクリーニング費用が敷金から差し引かれる」などの記載がある場合、
想定より返還額が少なくなることがあります。契約時にしっかり確認しましょう。
③ 退去時の立会いをする 退去時に管理会社や大家と一緒に部屋をチェックし、
修繕費用の確認をすると、後から不明な請求をされるリスクが減ります。
4. 最近の敷金の傾向
最近では、「敷金ゼロ」の物件も増えていますが、敷金がない代わりに退去時のクリーニング費用を
契約時に支払うケースが多いです。 また、「保証会社の加入が必須」という物件もあり、
初期費用の内訳が変わりつつあります。
まとめ
敷金は、家賃滞納や原状回復のために預けるお金で、退去時に精算されるものです。
ただし、契約内容や退去時の部屋の状態によっては全額返還されないこともあります。
トラブルを防ぐために、契約内容の確認や入居・退去時の記録をしっかり行い、
安心して賃貸生活を送りましょう!
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