遠方からでも帰省負担を軽減!山口県(田布施・平生・上関・柳井)の実家じまい完全ガイド
首都圏や関西圏で忙しい毎日を送る中、突然直面することになる「故郷の実家」の相続。
長年空き家になっていたり、親が残した家財道具がそのままになっていたりする家を、どうにかしなければならない。そう分かっていても、東京や大阪から山口県南東部の田布施町・平生町・上関町・柳井市などへ、何度も足を運ぶのは簡単なことではありません。
仕事の休みを取り、交通費をかけて現地へ向かい、到着してからも家財の整理や建物の確認、業者との打ち合わせを行う必要があります。こうした負担から、実家じまいを後回しにしてしまう方も少なくありません。
しかし、空き家は適切な管理を行わないまま放置すると、建物や庭の状態が悪化し、修繕費や管理費などの負担が増えることがあります。固定資産税も継続してかかるため、早めに今後の方針を考えることが大切です。
そこで今回は、地元で長年不動産に携わってきた立場から、都市部にお住まいの方が帰省回数を抑えながら、実家じまいを進める具体的な手順を解説します。片付けから不動産の整理・売却まで、できるだけ費用や手間を抑えて進めるためのポイントを、専門用語を避けて分かりやすくお伝えします。
1. 遠方からの実家じまいを難しくする3つの負担
実家の片付けから売却までを進める中で、遠方に住む方にとって大きな負担となるのが、時間・交通費・疲労です。従来の方法で一つひとつ対応しようとすると、想定以上の手間や費用がかかることがあります。
交通費と宿泊費の負担
たとえば、東京から山口県田布施町へ向かう場合、東京駅から徳山駅まで新幹線を利用し、徳山駅から在来線などで田布施駅へ移動する方法があります。
東京〜徳山間の新幹線指定席は、通常期で片道約2万1,170円、往復では約4万2,000円が目安です。田布施駅までの在来線運賃や現地での移動費、宿泊費などを加えると、夫婦で帰省する場合は、1回の滞在で10万円前後になることもあります。実際の金額は、利用日や交通手段、割引の有無によって変わります。

有給休暇と時間の消費
一般的な実家じまいでは、次のような場面で現地対応が必要になることがあります。
- ・家財道具の処分方法について、遺品整理業者と打ち合わせをする
- ・家や土地の査定について、不動産会社から説明を受ける
- ・建物を解体する場合、解体業者と現地で確認する
- ・売買契約や引き渡しの手続きを行う
すべての場面で所有者本人の立ち会いが必要とは限りません。しかし、業者との打ち合わせや現地確認をその都度行う場合、週末を使ったり、有給休暇を取得したりする必要があります。
特に、首都圏や関西圏で働く方にとって、山口県南東部への移動を何度も繰り返すことは、時間の面でも大きな負担になります。
精神的・肉体的な疲労
久しぶりに訪れる実家では、室内の換気や清掃、庭木の手入れ、家財道具の確認など、さまざまな作業が必要になることがあります。
そのうえ、複数の業者と順番に打ち合わせを行い、同じ説明を繰り返しながら、見積もりや対応内容を比較しなければなりません。限られた滞在時間の中で多くの作業を進めるため、帰宅する頃には心身ともに疲れてしまう方もいます。
こうした負担を減らすには、現地での作業や確認をまとめて依頼できる体制を整え、帰省回数をできるだけ抑えることがポイントです。
2. 帰省を最小限に抑える「窓口の一本化」という選択肢
この三重苦を軽減する方法の一つが、現地対応を任せる地元の窓口を一つにまとめることです。
これまでは、「片付けは片付け業者」「解体は解体業者」「売却は不動産会社」というように、所有者自身がそれぞれの業者へ連絡し、日程を調整する必要がありました。
しかし、片付け・建物確認・修繕や解体・不動産売却について、窓口となる事業者にまとめて相談できる場合があります。写真や動画、オンライン通話などを活用すれば、遠方にお住まいの方でも現地の状況を確認しながら、帰省回数を抑えて実家じまいを進められます。
私たちがご提案している「帰省負担を抑える進め方」では、次のような流れで対応します。
ステップ① 現地確認と見積もり
まずは、鍵の受け渡し方法や委任の範囲を確認します。必要に応じて、記録が残る方法で鍵を送付していただくほか、関係者や管理者との調整によって現地確認を行います。
鍵をお預かりした後、現地で家財の量や残す物、建物・土地の状態を確認します。その結果をもとに、片付け費用の見積もりと不動産査定をまとめてご案内します。
ただし、査定価格や作業内容は、現地の状態、土地の種類、権利関係などによって変わります。確認した内容は、写真や動画とともに分かりやすくご報告します。
ステップ② 写真・動画・オンライン通話による報告
現場の状況は、写真や動画でお伝えします。
「どの部屋にどれくらい荷物があるか」「建物のどの部分に傷みがあるか」「庭や外回りに問題がないか」など、現地の様子を確認していただけます。
見積もりについても、作業内容と費用の内訳が分かるように提示します。疑問点がある場合は、電話やオンライン通話を使い、内容を確認しながら進めます。
ステップ③ 片付けから売却までの工程調整
家財道具をどこまで処分するのか、思い出の品や残す物があるのかを確認したうえで、片付けを進めます。
建物を解体する場合は、建物の状態や土地の利用方法などを確認し、解体の必要性を検討します。建物を活用できる場合は、解体せずに中古住宅として売却を進める選択肢もあります。
複数の業者に個別で依頼する場合でも、窓口をまとめて工程を調整できれば、片付け・修繕・解体・売却の順序を整理しやすくなります。ただし、すべての作業を一社で実施できるとは限らないため、実際の対応範囲や協力業者の有無は事前に確認しておくことが大切です。
ステップ④ オンラインを活用した契約手続き
買い手が決まり、契約の段階になった場合も、IT重説などを利用して、重要事項の説明をオンラインで受けられる場合があります。
IT重説では、宅地建物取引士から重要事項の説明を受け、画面越しに質問や確認を行います。重要事項説明書などの電子交付を利用する場合は、あらかじめ相手方の承諾を得る必要があります。
売買契約書などの扱いは、紙での郵送、電子書面、電子契約など、取引内容や当事者の希望によって異なります。オンラインで進められる範囲と、本人確認・書類返送・決済・引き渡しなどで必要となる手続きは、事前に確認しておきましょう。
3. 帰省費用まで含めて実家じまいの費用を考える
「すべて任せると、その分の費用が高くなるのではないか」と心配される方もいらっしゃるかもしれません。
たしかに、家財の片付けや現地確認、業者との調整を依頼すれば、そのための費用が発生します。しかし、実家じまいにかかる費用は、業者への依頼費だけではありません。交通費や宿泊費、現地での移動費、仕事を休むことによる負担なども含めて考える必要があります。
帰省にかかる費用と時間
ご自身で何度も帰省して実家じまいを進める場合、次のような費用や負担が発生します。
- ・新幹線や飛行機などの交通費
- ・現地でのレンタカー代やタクシー代
- ・宿泊費や滞在中の飲食費
- ・仕事を休むことによる有給休暇や機会損失
- ・業者を探し、見積もりを比較するための時間
- ・家財の確認や片付けに伴う身体的・精神的な負担
たとえば、東京駅から徳山駅まで新幹線を利用する場合、のぞみ指定席の片道料金は、通常期で約2万1,000円が目安です。東京から山口県南東部まで移動する場合は、さらに在来線の運賃や現地での移動費も必要になります。
夫婦で複数回帰省すると、交通費だけでもまとまった金額になる可能性があります。宿泊費やレンタカー代などを加えると、実家じまい全体にかかる負担はさらに大きくなります。実際の金額は、利用する交通手段や時期、割引の有無によって異なるため、あくまで目安として考えることが大切です。 (
また、帰省のたびに仕事を休む必要がある場合は、有給休暇の消化や業務への影響も考えなければなりません。費用として直接表れにくいものの、移動や現地作業にかかる時間も、実家じまいの大切なコストの一つです。
空き家を持ち続ける負担
実家を整理せずに所有し続ける場合は、固定資産税のほか、建物や庭の管理、必要に応じた修繕などの負担が続きます。
空き家の状態が悪化し、管理不全空家や特定空家に該当して勧告を受けた場合には、住宅用地に適用される固定資産税の軽減措置が受けられなくなる可能性もあります。すべての空き家に直ちに適用されるものではありませんが、放置せず、早めに今後の方針を検討することが重要です。
窓口を一本化するメリット
現地の窓口を一本化すると、片付け・建物確認・修繕・解体・売却に関する連絡や日程調整をまとめて相談できます。
写真や動画による報告、電話やオンライン通話を活用すれば、現地の状況を確認しながら、帰省回数や移動時間を抑えて進められる場合があります。
また、片付けから売却までの工程を一つの窓口で調整できれば、業者ごとに同じ説明を繰り返したり、作業日程を個別に調整したりする負担も軽くなります。作業の順番を整理しやすくなるため、無駄な待ち時間を減らせる可能性もあります。
ただし、窓口を一本化したからといって、必ず費用が安くなるとは限りません。片付け費用、修繕費、解体費、不動産売却にかかる費用、窓口事業者への依頼費用などを確認し、個別に依頼した場合と比較することが大切です。
依頼前に確認したい費用
窓口を一本化して依頼する場合は、次の点を事前に確認しておきましょう。
- どの作業まで対応してもらえるか
- 片付け・修繕・解体・売却にかかる費用
- 協力業者を利用する場合の費用や責任範囲
- 見積もりに含まれる作業と、追加費用が発生する作業
- 写真や動画による報告の方法と頻度
- 売却できなかった場合に発生する費用
- 契約解除や作業内容の変更に関する条件
特に、家財の量や建物の状態によっては、当初の見積もりから追加費用が発生することがあります。どのような場合に追加料金がかかるのか、契約前に確認しておくと安心です。
総コストで比較する
実家じまいでは、単純に「業者へ任せる方が得」「自分で進める方が安い」と決めつけることはできません。
大切なのは、次の費用を合計して比較することです。
交通費+宿泊費+現地移動費+仕事を休む負担+対応にかかる時間
窓口を一本化することで、業者への依頼費用が発生する一方、帰省にかかる費用や時間、現地での調整負担を抑えられる場合があります。
実家の状態や売却方法によって適した進め方は異なりますが、目先の依頼費用だけで判断せず、実家じまい全体の負担を比較することが重要です。
「いつか帰らなければならない」という精神的な負担を軽くしながら、無理なく進められる方法を選ぶことが、遠方からの実家じまいを成功させるポイントです。
※東京〜徳山間の交通費や各種費用は、利用日、交通手段、宿泊先、割引の有無などによって変動します。
4. 失敗しないための「最初の一歩」の踏み出し方
遠方にある実家は、時間が経つほど管理や整理の負担が大きくなることがあります。
人が住まなくなった家では、換気や清掃、庭木の手入れなどが行き届きにくく、カビや雨漏り、建物の劣化につながる場合があります。さらに、屋根材や外壁などが台風や強風で破損し、近隣の建物や通行人に被害を与えた場合は、損害賠償の問題に発展する可能性もあります。
そのため、「忙しくて帰省できないから」と空き家をそのままにするのではなく、帰省回数を抑えながら管理や整理を進める方法を早めに検討することが大切です。
最初は相談だけでも大丈夫
実家じまいを始めたいと思っても、「何から手をつければよいのか分からない」という方は少なくありません。
そのような場合は、まず実家がある地域の事情をよく知る業者へ、メールや電話で相談してみましょう。
「現在は東京に住んでいます。田布施町にある実家を整理したいのですが、帰省が難しく、
何から始めればよいか分かりません。」
この段階で、すぐに契約や作業を決める必要はありません。
現在の家の状態、相続や名義の状況、家財の量、今後の希望などを伝えたうえで、現地確認の方法や必要な作業、費用の目安を確認しましょう。遠方に住んでいて自分で管理することが難しい場合は、空き家管理業者や修繕業者などへの依頼を検討する方法もあります。空き家の管理のやり方
相談前に整理しておくこと
相談をスムーズに進めるため、次の内容を分かる範囲で整理しておくと安心です。
- ・実家の所在地
- ・相続登記や名義変更の状況
- ・建物と土地の種類
- ・家財道具を残すか処分するか
- ・売却・解体・活用などの希望
- ・現地へ帰省できる回数
- ・手元にある権利証や固定資産税関係の書類
すべて分かっていなくても問題ありません。不明な点を含めて相談し、必要な確認事項を一つずつ整理していくことが、実家じまいの第一歩になります。
事業者選びは慎重に
遠方から依頼する場合は、単に「何でも任せられる」と説明する業者を選ぶのではなく、対応範囲や費用を具体的に確認することが重要です。
特に、次の点は事前に確認しておきましょう。
- ・現地確認や写真・動画による報告の有無
- ・家財整理、修繕、解体、売却の対応範囲
- ・協力業者を利用する場合の責任分担
- ・見積もりに含まれる作業と追加費用
- ・売却できなかった場合の費用
- ・委任する手続きの内容
- ・契約解除や作業変更の条件
山口県では、空き家の相続や管理、利活用についてまとめたガイドブックや、県・市町の相談窓口も案内されています。事業者への相談とあわせて、公的な相談窓口を利用し、手続きや制度について確認する方法もあります。
思い出に配慮して進める
実家じまいは、単に荷物を処分したり、不動産を売却したりするだけの作業ではありません。
親や家族との思い出が残る品を整理する必要があるため、気持ちの整理がつかず、作業を先延ばしにしてしまうこともあります。
写真や手紙、仏具、アルバムなど、残しておきたい品がある場合は、作業前に業者へ明確に伝えておきましょう。処分する物と残す物を分け、写真で確認しながら進めることで、遠方からでも判断しやすくなります。
思い出の詰まった実家を手放すことには、寂しさやためらいを感じる方もいらっしゃいます。その気持ちを無理に急がせるのではなく、ご家族の希望を確認しながら、片付け・管理・売却の順番を決めていくことが大切です。
帰省できなくても始められる
遠方に住んでいるからといって、実家じまいを始められないわけではありません。
まずは、現在の状況をメールや電話で伝え、現地確認の方法や必要な作業を相談することから始められます。写真や動画、オンライン通話などを活用すれば、現地の状況を確認しながら、帰省回数を抑えて進められる場合があります。
実家じまいに唯一の正解はありません。家の状態、土地の種類、相続や名義の状況、ご家族の希望によって、売却・解体・活用など適した方法は異なります。
「いつか行かなければ」と悩み続けるのではなく、まずは現在の状況を整理し、信頼できる相談先を見つけることが、後悔のない実家じまいにつながります。
田布施町・平生町・上関町・柳井市などの実家について、片付けや建物の状態、売却方法にお悩みの方は、現在の状況を分かる範囲でお聞かせください。帰省回数を抑えながら進める方法を、一緒に整理していきます。
相続した実家や空き家についてのご相談は、弊社のお問い合わせページからお気軽にご連絡ください。





