相続放棄をしても安心できない? ― 相続放棄後に不動産で注意すべきポイント ―
相続放棄をすれば、原則として責任はありません
相続放棄が家庭裁判所で受理されると、
その人は最初から相続人ではなかったものと扱われます。
そのため原則として、
不動産の所有者ではない
管理責任も負わない
という立場になります。
管理責任が問題になるのは「例外」だけ
相続放棄後に注意が必要なのは、
**放棄した時点で、その不動産を「現に占有していた場合」**に限られます。
この場合にのみ、
次の管理者へ引き渡すまでの間、
最低限の保存行為(倒壊防止など)が求められます。
現に占有していなければ、管理責任は生じません。
「現に占有」と判断されやすいケース
被相続人と同居していた
空き家でも鍵を管理し、自由に出入りしていた
自分の判断で管理・手入れをしていた
※名義や感情ではなく、実態で判断されます。
占有とはならない例
相続人だったという立場
固定資産税の通知が届く
行政から連絡が来た
これだけで管理責任が生じることはありません。
トラブルを防ぐために
相続放棄を検討する際は、
自分が「現に占有している状態か」を確認
放棄後は管理行為を続けない
関与の実態を明確に断つ
この整理が重要です。
まとめ
相続放棄をすれば、原則として不動産の管理責任は負わない
問題になるのは、放棄時に現に占有していた場合のみ
正しく理解すれば、相続放棄は有効な選択肢です。
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