【売主さまは要確認!】親の家を売るときに気をつけたい「無権代理人」問題とは?
こんにちは。不動産取引の現場には、毎日のようにさまざまな「ドラマ」があります。
今日は、物件紹介とともに「これは知っておいてほしい!」という法律的なワンポイントをお届けします。
◆ 今回ご紹介する物件はこちら!
【山口県○○市○○町|広々とした庭つき平屋建て住宅】昭和レトロな佇まいと、しっかりした造りが魅力の一軒家。近隣にはスーパーや病院もあり、シニア世代やファミリー層にもぴったりの立地です。
実はこの物件、ご両親が長年住まれていた家を、息子さんが売却のご相談に来られたのがきっかけでした。
◆ でもちょっと待って!それ、無権代理になっていませんか?
「両親が施設に入ったので、家を売りたい」という相談はよくあります。
ところが、親御さんが“自分で売る意思を示していない”場合や、認知症などで判断が難しいときには、代理で契約を進めることに注意が必要です。
ところが、親御さんが“自分で売る意思を示していない”場合や、認知症などで判断が難しいときには、代理で契約を進めることに注意が必要です。
「親のために動いているのに、なんでダメなの?」
…そう思われる方も多いのですが、法律の世界では**「売る本人の意思」と「それを証明できる書類」**が非常に大切です。
本人の同意なく進めた契約は「無権代理」とみなされ、契約が無効になる可能性もあります。
本人の同意なく進めた契約は「無権代理」とみなされ、契約が無効になる可能性もあります。
◆ 実際のケースから学ぶ:確認って本当に大事
今回の物件の売却では、きちんと以下の手順を踏んで進められました:
ご本人の意思確認(施設にて司法書士立ち合い)
委任状を公正証書で作成
契約内容もご本人にきちんとご説明
こうすることで、安心・安全な取引ができたのです。
買主さまにとっても「本当に売れる物件かどうか」がクリアになり、信頼関係のある契約が成立しました。
買主さまにとっても「本当に売れる物件かどうか」がクリアになり、信頼関係のある契約が成立しました。
◆ 無権代理を防ぐために、不動産会社ができること
✅ 登記簿の名義人を確認
✅ 本人確認・意思確認の手配
✅ 委任状・診断書などの書類の整備
✅ 必要なら成年後見制度のご案内
✅ 本人確認・意思確認の手配
✅ 委任状・診断書などの書類の整備
✅ 必要なら成年後見制度のご案内
当社では、こうした法律リスクも含めて丁寧にサポートしています。
◆ まとめ:家族の想いを、大切に受け継ぐために
大切な家を売るという行為は、人生の節目にもつながる大きな決断です。だからこそ、法的なルールをしっかり守って、安心できる取引を。
「親の家を売ることを考えているけど、何から始めたらいいのか分からない」そんな方も、どうぞお気軽にご相談ください。一緒にベストな方法を考えていきましょう。