田布施町にある実家や空き家を引き継いだものの、自分は別の場所で暮らしているため、誰も住まないまま時間が過ぎてしまっている。いざ売ろうと思っても、家の中には長年の荷物が残っていて、どこから手をつければよいかわからない。そんな悩みを抱えている方は少なくありません。
いつか片付けようと思いながら、なかなか動けないままになってしまうこともあると思います。しかし、空き家を放置すると、管理の負担だけでなく、状態によっては税金面で注意が必要になることもあります。
田布施町では、空き家バンク登録後の不要物撤去やリフォームに関する助成制度が案内されています。そこでこの記事では、田布施町で空き家の売却を考えている方に向けて、補助制度もふまえながら、片付けから売却までを進める流れを、できるだけわかりやすく解説します。
1. なぜ今、田布施町の空き家を早めに売却したほうがよいのか
補助制度の使い方を見る前に、まずは空き家をそのままにしておくとどのような負担が増えるのか、そして今はなぜ売却を進めやすい状況なのかを確認しておきましょう。
放置した空き家は税金面でも注意が必要です
これまで、住宅が建っている土地には固定資産税の負担を軽くする特例がありました。今もこの仕組みはありますが、空き家の管理が不十分なままになると注意が必要です。
たとえば、窓や外壁の傷みを放置している、庭木や雑草が伸びたままになっているといった状態が続くと、管理不全空家や特定空家として指導の対象になることがあります。さらに、指導を受けても改善されず勧告に至った場合は、住宅用地特例の対象から外れ、土地の固定資産税の負担が大きくなることがあります。何もしないままでいることが、結果として費用の増加につながることもあるため、早めの対応が大切です。 国土交通省 空家法
古い家でも売却しやすくなっています
相続した古い家を売却したときは、一定の条件を満たせば、譲渡所得から最高3,000万円を差し引ける特例があります。以前よりも、買主が売買後に耐震改修や取壊しを行う形でも要件を満たしやすくなっており、古い家でも、そのまま売れる可能性が広がっています。
この特例には、相続開始から3年を経過する日の属する年の12月31日までに売ることなどの条件があります。使えるかどうかは個別確認が必要ですが、相続した空き家の売却を考えている方にとっては追い風といえます。空き家の発生を抑制するための特例措置
価格が低い空き家も相談しやすくなりました
2024年7月1日から、不動産会社の媒介報酬の特例が見直されました。これにより、800万円以下の低廉な空家等では、不動産会社が依頼者の一方から受け取れる報酬の上限が引き上げられています。
以前は、価格の低い空き家は手間のわりに採算が合いにくく、不動産会社に相談しにくい面がありました。今は制度面で見直しが入ったことで、地方の空き家でも売却相談を進めやすくなっています。
国土交通省 空き家等に係る媒介報酬の見直し
2. 田布施町の補助制度を活用して負担を抑えながら売却する方法
空き家を売るときに大きな負担になりやすいのが、家の中に残った家具や布団などの片付けと、雨漏りや床の傷みなどへの対応です。田布施町では、空き家バンクに登録した物件について、不要物の撤去やリフォームに対する助成が案内されています。まずは、どのような支援があるのかを確認しておきましょう。
家財の片付けに使える上限10万円の助成
長年使われてきた家には、タンスや家電、食器、布団などが多く残っていることがあります。自分たちで進めるのが難しい場合は、処分費用が大きな負担になりがちです。
田布施町では、空き家バンク登録物件の不要物撤去について、対象費用の全額が助成され、上限は10万円と案内されています。費用の条件が合えば、片付けの負担を大きく減らしながら売却準備を進めやすくなります。
リフォームに使える上限30万円の助成
片付けが終わっても、屋根や床、水回りなどに傷みがあると、買い手が見つかりにくくなることがあります。田布施町では、空き家の機能向上のための改修について、対象費用の2分の1が助成され、上限は30万円と案内されています。
売却前に必要な手直しをしたい場合は、この制度を使うことで負担を抑えながら進めやすくなります。
補助制度を使う前に確認したいポイント
この助成を使うには、いくつか条件があります。まず、対象となるのは空き家バンクに登録した物件です。また、改修後は5年以上登録または賃貸借が可能な物件であることが案内されています。さらに、リフォームは町内の建設業者による施工が条件です。手続きを進めるときは、工事や撤去を始める前に、必ず田布施町の案内を確認して申請の流れを相談しておくと安心です。
3. 個人で進める前に知っておきたい3つの注意点
補助制度が使えるとわかると、自分たちで役場に相談しながら進めようと考える方もいると思います。もちろんそれも一つの方法ですが、空き家の売却に慣れていない場合は、途中で手間や費用が想像以上にふくらむことがあります。ここでは、事前に知っておきたい注意点を3つご紹介します。
注意点1 予定外の調査や工事費がかかることがある
古い空き家を直して売り出す場合は、見た目の修理費だけでなく、工事前の確認や調査が必要になることがあります。とくに古い建物では、工事内容によってアスベストに関する事前調査が必要になることがあり、内容によっては追加費用が発生します。
そのため、リフォームの補助を使うときも、補助額だけを見るのではなく、調査費用や処分費用まで含めて見積もりを確認しておくことが大切です。
注意点2 片付けは思った以上に時間と労力がかかる
空き家の中に残っている家具や家電、布団、食器などを自分たちで少しずつ処分しようとしても、実際には何度も通う必要が出てきます。運び出しだけでも大変ですが、持ち込み先や受入日時の確認、分別の手間もあり、遠方に住んでいる方ほど負担が大きくなりやすいです。
また、費用を抑えたいからといって、許可の有無がわからない回収業者に依頼するのはおすすめできません。後から高額請求や不適切な処分などのトラブルにつながるおそれがあるため、依頼先は慎重に確認することが大切です。
注意点3 手続きと連絡調整が想像以上に多い
空き家を売るまでには、片付けを依頼する先、必要に応じた工事の依頼先、売却を相談する不動産会社など、複数の相手と連絡を取ることになります。さらに、補助制度を使う場合は、作業の前に申請や確認が必要になることもあります。
それぞれの見積もりや日程を合わせながら進めるには手間がかかります。普段は別の場所に住んでいる方にとっては、思っている以上に負担が大きくなりやすいため、最初の段階で進め方を整理しておくことが大切です。
4. 失敗しにくい空き家売却の進め方
では、補助制度を活用しながら空き家を手放すには、どのような順番で進めればよいのでしょうか。全体の流れを先に整理しておくと、途中で慌てにくくなります。
まずは家の状態と費用の見通しを確認する
はじめに、家の中にどれくらいの荷物が残っているか、どの部分に修理が必要かを確認します。そのうえで、片付けにかかる費用、必要な工事の内容、売却までにかかる全体の費用を見積もっておくことが大切です。古い建物では、工事内容によって事前調査や追加費用が必要になることもあるため、あわせて確認しておくと安心です。
補助制度を使う前に事前相談をする
片付けや工事を始める前に、田布施町の担当窓口で補助制度の対象になるかを確認します。必要書類や申請の流れを早めに確認しておくことで、あとから申請できなかったという行き違いを防ぎやすくなります。
家財を片付けて売却の準備を進める
事前の確認ができたら、家の中に残っている家具や家電、布団、食器などを整理していきます。自分たちだけで進めるのが難しい場合は、適切な許可を持つ業者への相談も考えながら、売却しやすい状態に整えていきます。
必要な範囲で手直しを行う
片付けが終わったあと、売却に向けて必要な修理があれば進めます。雨漏りや床、水回りなど、買い手が気にしやすい部分を中心に確認し、補助制度の対象になる範囲も見ながら無理のない形で整えることが大切です。
空き家バンクや不動産会社を通じて買い手を探す
準備が整ったら、田布施町の空き家バンクへの登録や、不動産会社への相談を進めます。地域で家を探している人や移住希望者に情報が届きやすくなり、売却の選択肢を広げやすくなります。
5. 片付けと工事と売却をひとつの窓口で進めるメリット
前の章でご紹介した流れを、ご自身ですべて手配しながら進めるのは簡単ではありません。そこで、片付け、必要な工事、売却相談までをまとめて相談できる窓口があると、全体を動かしやすくなります。
私たちのように、不動産の売却相談だけでなく、建物の手直しや片付けについてもあわせてご相談いただける体制があると、次のようなメリットがあります。
連絡先が分かれにくくなる
片付け、工事、売却をそれぞれ別の相手に相談すると、日程調整や伝達に手間がかかります。窓口がまとまっていると、やり取りの負担を減らしながら進めやすくなります。
手続きの順番を整理しやすい
補助制度を使う場合は、作業の前に確認しておきたいことがあります。見積もりの取り方や相談の順番を早めに整理しておくことで、申請の行き違いを防ぎやすくなります。田布施町では、空き家バンク登録後に改修や不要物撤去で一度だけ助成を受けられる案内があります。
必要な工事を見極めやすい
空き家は、直せばよいというものではありません。売却を前提に考えるなら、どこまで手を入れるべきかを見極めることが大切です。片付けや工事、売却を別々ではなく一体で考えることで、費用のかけ方を整理しやすくなります。
片付けの進め方を相談しやすい
家の中の不要物は、処分方法を間違えると手間やトラブルにつながることがあります。家庭ごみの回収では、無許可の回収業者を利用しないよう環境省も案内しています。適切な進め方を確認しながら進めることで、片付けの不安を減らしやすくなります。
6. おわりに まずは今の状態を知ることから始めましょう
田布施町では、空き家バンクに登録した物件について、不要物撤去やリフォームに関する助成制度が案内されています。こうした制度を上手に活用できれば、片付けや手直しの負担を抑えながら売却を進めやすくなります。
ただし、補助制度には条件や手続きの順番があり、建物の状態によっては追加の確認が必要になることもあります。インターネットの情報だけで判断して進めると、あとから手間や負担が増えることもあるため、まずは今の状態を整理することが大切です。
実家の荷物が多くて片付け方に迷っている場合や、古い家にどこまでお金をかけるべきか悩んでいる場合は、現状を確認しながら進め方を考えていくと安心です。片付け、必要な工事、売却までをまとめて相談できる窓口があると、全体の流れを整理しやすくなります。
空き家は、時間がたつほど管理の負担や売却の難しさが増すことがあります。気になることがある場合は、早めに状況を確認しながら、一歩ずつ進めていくことをおすすめします。
相続・空き家に関するご相談は、弊社のお問い合わせページよりお気軽にご連絡ください。
