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住まいのエンディングノート 〜家と暮らしを次の世代へつなぐために〜

「エンディングノート」という言葉は、近年よく耳にするようになりました。
一般的には、自分の人生の終末期や万一に備えて、家族に伝えたいことを書き残すノートのことを指します。
その中でも注目されているのが 『住まいのエンディングノート』 です。
これは、「自宅や不動産」に関する情報や希望を記録しておくもので、相続や住み替えなどのトラブルを防ぐ効果があります。

なぜ「住まい版」が必要なのか?
人が亡くなった後、残された家や土地は家族にとって大きな問題になります。
誰が相続するのか
維持管理をどうするのか
売却するのか、貸すのか、それとも空き家のままにするのか
こうした判断を急に迫られると、家族は迷い、時に争いに発展します。
そこで役立つのが「住まいのエンディングノート」。
自分が元気なうちに、不動産についての情報や希望を書き残しておけば、家族の負担を大きく減らすことができます。

住まいのエンディングノートに書くべき内容
不動産業界の現場でも「残しておいてほしかった」とよく耳にするのが次の情報です。
不動産の基本情報
 ・所在地、地番、面積
 ・固定資産税の納付先
 ・登記簿謄本や権利証の所在
維持管理に関する情報
 ・修繕履歴(屋根、外壁、給湯器など)
 ・管理組合への連絡先(マンションの場合)
 ・近隣との取り決め(境界や共有地の使用ルールなど)
自分の希望
 ・誰に相続してほしいか
 ・売却してよいか、残してほしいか
 ・「空き家になったらこうしてほしい」という具体的な方針
資産価値の目安
 ・最近の査定書や購入時の契約書
 ・住宅ローンの残債

メリットと注意点
メリット
家族が迷わずに判断できる
相続手続きがスムーズになる
空き家や負動産リスクを減らせる
注意点
エンディングノートには法的拘束力はない
 →「遺言書」とは異なり、あくまで意思表示にとどまります。
ただし、相続人が話し合う際の「道しるべ」としては非常に有効です。
財産分けに関する希望がある場合は、公正証書遺言など法的に有効な形と併用するのがおすすめです。

まとめ
「住まいのエンディングノート」は、不動産をめぐる家族の混乱を防ぐための知恵袋です。
人生の終盤を迎える方だけでなく、50代・60代の「まだ元気だけど、そろそろ準備を」と考える世代にこそ役立ちます。
自分の思いを整理し、家族に安心を残す。
それが「住まいのエンディングノート」の大きな価値です。

👉 不動産のプロとしての視点から言えば、ノートを書き始めるタイミングで一度、専門家(不動産会社・司法書士・税理士など)に相談しておくのがベストです。
実際の資産価値や手続きの流れを確認しておけば、より具体的で実効性のあるノートになります。
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