マンション購入を検討されている方、あるいはすでに住んでいる方にとって、「中古マンション」は価格や立地の面でとても魅力的な選択肢です。でもちょっと待ってください。見た目がきれいでも、思わぬ落とし穴があることをご存じですか?
今回は、その中でも特に注意したい「給排水管」の問題について、わかりやすく解説します。
◆ 見えない「管」が一番危ない?
中古マンションで意外と見落とされがちなのが、水道管や排水管などの“給排水設備”。
これらは壁や床下に隠れているため、内見では確認できないことがほとんどです。
これらは壁や床下に隠れているため、内見では確認できないことがほとんどです。
ところが、これらの設備は建物と同じように老朽化するのです。築20年以上のマンションでは、
すでに「寿命」に差し掛かっているケースも珍しくありません。
◆ 漏水トラブルの怖さ
老朽化した給排水管が引き起こすもっとも大きな問題は、漏水です。
漏水が起きると…
天井や壁にシミができる
カビの原因になる
隣室や階下への損害賠償問題に発展する
リフォームに多額の費用がかかる
最悪の場合、マンション全体の設備改修に発展し、「修繕積立金」では足りず一時金の徴収という事態も。
◆ では、どうやって見極めればいいの?
✅ チェックポイント
築年数
→ 給排水管の材質によっては、20~30年で交換が必要になります。
→ 給排水管の材質によっては、20~30年で交換が必要になります。
過去の修繕履歴
→ 管理組合が共有部分の給排水管をいつ更新したか確認しましょう。
→ 管理組合が共有部分の給排水管をいつ更新したか確認しましょう。
管理状況のチェック
→ 定期的に設備点検が行われているか、管理組合が機能しているかも重要です。
→ 定期的に設備点検が行われているか、管理組合が機能しているかも重要です。
専有部分のリフォーム歴
→ 室内のリフォームが見た目だけではなく配管まで及んでいるかを確認しましょう。
→ 室内のリフォームが見た目だけではなく配管まで及んでいるかを確認しましょう。
◆ 知っておきたい「専有部分」と「共用部分」
マンションの給排水管には、**個人が管理する部分(専有部分)とマンション全体で管理する部分(共用部分)**があります。
たとえば…
自宅内のキッチンや浴室の配管 → 専有部分
天井裏や床下を通って各部屋に繋がる配管 → 共用部分
この違いによって、どこでトラブルが起きたかによって修理費の負担者が変わるのです。
◆ 安心して中古マンションを選ぶために
中古マンション購入時に大切なのは、「価格だけで選ばないこと」。
特に水回りの設備は見えない部分にリスクが潜んでいます。購入前のチェックはもちろん、信頼できる不動産会社やホームインスペクターに相談するのも有効です。
特に水回りの設備は見えない部分にリスクが潜んでいます。購入前のチェックはもちろん、信頼できる不動産会社やホームインスペクターに相談するのも有効です。
まとめ
中古マンションは魅力的な選択肢ですが、給排水管の老朽化という“見えない落とし穴”には注意が必要です。
後悔しない住まい選びのためにも、「水回りの状態」と「管理の質」をしっかり確認しておきましょう。
後悔しない住まい選びのためにも、「水回りの状態」と「管理の質」をしっかり確認しておきましょう。