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土地の境界線、あいまいだとどうなる?測量の重要性とトラブル回避のポイント

はじめに
「このブロック塀の位置、本当にうちの敷地の端?」
「昔からこうだった気がするけど、正確な境界ってどこ?」
土地を所有していると、こんな疑問がふと浮かぶことがあります。実は、境界線が“あいまい”なまま放置されている土地は少なくありません。 そしてこの“あいまいさ”が、思わぬトラブルや損失につながることも。
この記事では、境界線の重要性や、測量がなぜ必要なのかについて、不動産業者の実務経験をもとにわかりやすく解説します。

1. 境界があいまいだと起こりやすいトラブルとは?
■ 境界越境トラブル
隣地との間にあるフェンスや建物、樹木などが、知らないうちに越境していた/されていたというケース。
→ 売却時や建て替え時に発覚し、トラブルがこじれる原因になります。
■ 土地面積の誤認による損失
測量図面がなく、公簿面積(登記簿上の面積)だけで取引された土地が、実測より大きくズレていたということも。
実際の面積が小さければ損をする可能性があります。
■ 売買・相続時に手続きがストップ
境界が確定していない土地は、買主が不安を感じて購入を見送ることも。
→ 相続や分筆の際にも、測量や境界確認が必要になり、手続きが遅れることがあります。

2. 境界を明確にする「測量」とは?
測量にはいくつか種類がありますが、特に重要なのは以下の2つ。
■ 現況測量
→ 現地の建物や塀、構造物の位置を把握するための測量。
【主に現況確認用】で、境界確定の効力はありません。
■ 境界確定測量(確定測量)
→ 土地家屋調査士が中心となり、隣地所有者の立ち会いのもとで境界を明示・合意する法的に重要な測量。
→ 測量後は「筆界確認書」「境界標(杭)」が設置され、トラブルを未然に防ぐ手段になります。

3. 測量は「コスト」ではなく「安心への投資」
測量には数十万円の費用がかかることもありますが、それに見合うだけの安心があります。
たとえば…
売買時にスムーズな取引ができる
隣地とのトラブルを事前に回避できる
建築・外構工事の正確な設計が可能になる
将来の相続・分筆・贈与時にも安心
「いつかやらなきゃ」と思っていたら、“今”がベストタイミングかもしれません。

4. 不動産業者からのアドバイス
✔ 購入予定地がある方へ
「境界がはっきりしているか」を最初に確認しましょう。図面の有無や境界標の設置状況は、不動産業者に遠慮なく聞いてください。
✔ 自宅の土地を相続・売却したい方へ
→ 測量が済んでいない場合は、事前に境界確定測量を行っておくとスムーズです。
→ 隣地との関係性も良好なうちに進めておくのがおすすめ。

まとめ
土地の境界線は、「何となくここらへん」では済まされません。
境界があいまいなままだと、思わぬリスクや損失につながることも。不動産を安心して活用・売買・相続していくためには、測量によって境界を明確にすることが大切です。
不安な点があれば、まずは信頼できる地元の不動産業者や土地家屋調査士に相談してみましょう。
「備えあれば憂いなし」、まさにその一歩です。
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