用途地域って、簡単に言うと「街のルール」です。
私たちの住む街は、色々な建物が建っていますよね。家、お店、工場など。でも、もし家の隣に大きな工場が建ったり、静かな住宅街に毎日トラックが出入りするようになったら、ちょっと困りますよね?
そこで、街全体のバランスを考えて、「この場所にはこういう建物を建てましょう」「この場所は静かに過ごせるようにしましょう」と、土地の使い方をあらかじめ決めておくのが「用途地域」なんです。
用途地域は、大きく分けて3つのグループがあります。
住むための場所(住居系):
静かに暮らしたい人向け、お店もあって便利な場所がいい人向け、など、色々な種類があります。
お店やオフィスなどの場所(商業系):
たくさんのお店が集まるにぎやかな場所や、近所の人たちがよく利用するお店が多い場所などがあります。
工場などの場所(工業系):
大きな工場がたくさんある場所や、普通の家も建てられる工場が多い場所などがあります。
用途地域によって、何が変わるの?
建てられる建物の種類:
用途地域によって、建てられる建物が違います。例えば、住むための場所に大きな工場は建てられません。
建物の大きさ:
用途地域によって、建てられる建物の大きさや高さも決まっています。
街の雰囲気:
用途地域によって、街の雰囲気が大きく変わります。静かな住宅街、にぎやかな商店街、工場が多い地域など、それぞれ特徴があります。
どうやって調べるの?
住んでいる市区町村の役所の窓口で聞くことができます。
インターネットで、市区町村のホームページにある「都市計画情報」などで調べることもできます。
家を建てたり、買ったりするときは、用途地域を必ず確認しましょう。
用途地域を知っておくことで、どんな建物が建てられるのか、どんな街並みなのかが分かり、後悔しない家選びができます。